TAKUTO YOSHINO

デザイナーである以上、モノを作ることから逃げてはいけない

1月18日、コクヨデザインアワードの表彰式と、審査員によるトークセッションを拝見してきました。参加するのは初めて。

コクヨデザインアワードは年に一度、コクヨの新規商品化を目的として開催されるデザインコンペです。今回が16回目。審査員の方々が揃って「本年はこれまでに比べて作品のクオリティが高かった」と言っていました。

グランプリに選ばれたのは山崎タクマさんの「音色鉛筆で描く世界」。コンセプト、モノができるまでのプロセス、プロトタイプの完成度、プレゼン内容すべてから、思考の深さと質の高さを感じました。素直にすごいな、と。

イベントの中で特に印象に残っているのは、山崎さんと佐藤オオキさんとのやりとり。

山崎さんは、今回の制作にあたって伝えたかったことは「モノ」ではなく「コンセプト」なんだと、おっしゃってました。本当はコンセプトを伝えたかったのだと。モノではないと。

コンセプトを伝えるためにはどうすればいいでしょうか?という質問に対し、佐藤オオキさんの答えが冒頭の言葉です。

「デザイナーである以上、モノを作ることから逃げてはいけない」

昨今は日本でも、UXデザイン、町づくりなど、リサーチや仕組みを作ること自体もデザインの領域に入ってきていますが、一人歩きしている感覚があると。デザイナーである以上、目に見える形に昇華させることから逃げてはいけない…という意味です。

この言葉が印象に残っているのは、僕自身が「コトとモノ」の組み合わせをいかにすれば良いのかを考えているからだと思います。世の中に伝えたいことを伝える上で、目に見える商品やブランドが必要だと考えています。

メーカーで開発をしていたとはいえ、設備も資金も整った場所での開発だったため、いちから自分でプロトタイピングしていくやり方もまだ経験が浅いのですが、次回のコクヨデザインアワードでは、コンセプトからモノへの昇華までを実現したい。

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